
課題・施策・結果
課題
- 展示会後に発生する複数の工程により、全作業完了まで最低2営業日かかっていた
- 紙のヒアリングシートを手作業でGoogleスプレッドシートに転記していたため、運用負荷が高かった
施策
- 紙のヒアリングシートによる接客フローは維持しつつ、名刺OCRとAsk Oneへの転記運用に切り替えることで顧客情報の入力効率がアップ
- Ask OneからSalesforceへ名刺情報とヒアリング情報を即時連携し、キャンペーン追加やToDo発行まで含めた後続処理を効率化
結果
- 紙のヒアリングシートを活用した接客フローを維持したまま、Salesforceへのインポート作業にかかる時間を従来の半日〜1日から即時へ短縮
- 営業フォローの開始までに要する時間が、会期終了後2営業日から即日へ短縮された
セーフィー株式会社は、クラウド録画型映像プラットフォームを提供し、防犯用途にとどまらず、遠隔業務や業務改善、AIを活用した異常検知などの映像ソリューションを展開しています。
同社では、展示会での紙のヒアリングシート運用やSalesforce連携を含む後処理を、より迅速かつ正確に行うためにAsk Oneを導入しました。紙のヒアリングシートとAsk Oneを併用し、展示会オペレーションの効率化を実現しています。
本事例では、マーケティング部 副部長の佐藤様、マーケティング部 マーケティング推進グループの堤様に、Ask Oneの導入背景や具体的な活用方法、得られた成果についてお話を伺いました。

写真左より:堤様、佐藤様
※以下、敬称略
展示会後の手作業が重なり、営業フォロー開始まで2営業日のタイムラグが発生していた
Q:貴社の事業内容、担当部署、ご担当業務について教えてください。
佐藤:当社は、クラウド録画型プラットフォームを開発・提供しています。映像を活用した業務改善や遠隔業務の領域に加え、クラウド上に蓄積された映像のAI分析や、各種システムへの連携を通じて、映像データを業務に組み込み、業界や現場ごとの課題解決に役立てられるサービスを展開しています。
マーケティング部は「セーフィーの付加価値を伝え、選ばれる存在になる」ことをミッションとして活動しています。セーフィーのマーケティング部門は営業本部内に位置づけられています。業界ごとに専門化された営業組織に対して横断的にマーケティング施策を展開し、お客様との新たな接点を創出して営業へ引き継ぐ役割を担っています。私はマーケティング部の副部長を務めながら、展示会を含めたマーケティング企画の領域にも関わっており、各業界に対するマーケティング方針や戦略の設計を担当しています。
堤:私はマーケティング推進グループに所属しております。
マーケティング施策全体の目標の達成のために必要な基盤を整えることがミッションで、業務効率化やデータ利活用の推進をしています。
マーケティング部は予算を使う部署でもあるので、デジタル施策だけでなくオフライン施策も含めて、費用対効果を可視化できる体制づくりを担っています。
こうした体制のもと、展示会で取得した顧客情報をいかに迅速かつ正確に活用するかが、当社にとって大きなテーマになっていました。

Q:Ask Oneを選定、導入に至った経緯を教えてください。
堤:弊社の展示会では紙のヒアリングシートを使用しています。
ブースに来場いただいたお客様に対して、営業がお話を伺い、項目へのチェックや、申し送り事項を記入する運用を行っています。
Ask One導入前は、紙のヒアリングシートに記載された内容や名刺情報をバックヤードでGoogleスプレッドシートに手入力で転記するというアナログな運用をしておりました。
さらに、名刺情報はSalesforceに追加する必要があるため、手入力したGoogleスプレッドシートをCSVファイルに変換し、Salesforceにインポートする必要がありました。また展示会の実績をSalesforceのキャンペーンに紐づけて管理するため、キャンペーンメンバーの追加や営業担当者の割り振りといった作業も別途発生していました。
当社の営業組織は業界ごとに専門化されているため、展示会でお会いしたお客様を適切な担当営業へ引き継ぐ作業に非常に時間と工数がかかっておりました。特に展示会では、その場で対応した部門とは別の部門がご案内すべきお客様もいらっしゃるため、最適な担当者へと引き継ぐフローが複雑化していました。
こうした運用の弊害として、手作業による転記・確認作業の負担が大きく、営業への引き継ぎに時間がかかっていました。
また、バックヤードに複数名のスタッフを配置する必要があり、業務負荷が高いことも課題でした。
このような課題を抱える中、展示会業務を効率化できるツールとしてAsk Oneの存在を知りました。
名刺取り込みだけを行うツールは他にもありましたが、私たちが求めていたのは、名刺情報とヒアリング内容を一緒に取り込み、そのままSalesforceと連携し、さらに担当割り振りや関連オブジェクトとの紐づけまで行える仕組みでした。Ask Oneであればやりたかったことを全て実現できると思い、導入いたしました。
また、他のツールにはSalesforce連携の柔軟性に課題があり、場合によってはZapierなど別ツールを介する必要がありました。その点、Ask Oneはカスタムオブジェクトとの連携を含め、細かいデータ連携がしやすかったことも大きな決め手でした。
佐藤:ヒアリング項目を柔軟に変更できることもAsk One選定の大きな理由のひとつです。
当社では、業界によって接客内容もヒアリング内容も大きく異なります。
例えば建設業界では、すでにクラウドカメラがある程度浸透しているため、単なるカメラの提案ではなく、AIを活用したより高度なソリューションの提案が求められます。一方、介護業界では、そもそもカメラ活用自体の認知がまだ低いケースもあり、「カメラで何ができるか」から説明する必要があります。
そのため、ヒアリング項目の大枠は共通でも、顧客セグメント、職種、ニーズ、提案サービスの選択肢を業界ごとにカスタマイズできる点が大きな魅力でした。

紙のヒアリングシートを残したまま、即日でのSalesforce連携を実現
Q:展示会ではどのようにAsk Oneをご活用いただいていますか?
佐藤:展示会の規模によって、入力方法を分けて活用しています。
小規模な展示会では、Ask Oneでの名刺撮影からヒアリング情報入力まで、担当者がその場で行います。
一方、大規模な展示会では来場者が多く対応が立て込むため、担当者がその場での入力に負担を感じるケースも多く、紙のヒアリングシートを併用しています。会期中に紙のヒアリングシートへ記入した内容をバックヤードでAsk Oneへ転記し、リアルタイムでSalesforceへの連携を行っています。
現時点では展示会の特性や営業メンバーの習熟度に応じて柔軟に使い分けていますが、将来的にはAsk Oneに統一していきたいと考えています。
Q:展示会で取得したデータはどのように活用されておりますか?
佐藤:展示会で取得したデータは、Salesforceと連携したうえで、業種や企業属性などをもとに担当部門・担当者へ割り当てています。導入前は会期終了から営業フォロー開始まで最低2営業日を要していましたが、Ask One導入後は即日でSalesforce連携が可能になりました。
当社では業界ごとに専門の営業担当を配置しているため、展示会でお会いしたお客様のニーズに合わせて、ブースで対応した部門から別の部門へ引き継ぐケースも発生します。最適な担当者へ漏れなくお繋ぎできるよう、Salesforceや Googleスプレッドシート、各種APIを組み合わせ、担当者変更やToDo発行まで含めた運用を構築しています。
また、営業への引き継ぎは、お客様のご関心度合いに応じて対応を分けています。ご関心が高いお客様は担当営業へ連携し、それ以外のお客様にはウェビナーなどを通じた継続的な情報発信を行っています。
年間50回以上の展示会運用を支える基盤に。オペレーション改善から分析・施策活用のフェーズへ
Q:Ask One導入によって、どのような効果が得られましたか?
堤:最も大きな効果は、展示会後の後処理にかかる時間を大幅に短縮できたことです。
導入前は、紙のヒアリングシートをGoogleスプレッドシートへ手入力し、CSV化してSalesforceへ取り込む作業をしておりました。このインポート作業だけでも、半日から1日ほどかかるうえ、担当割り振りやキャンペーン付与などを別途行う必要があったため、展示会終了後の処理完了まで最低でも2営業日程度かかっていました。
3日間の展示会であれば、会期終了後に3日分をまとめて処理していたため、せっかく関心が高かったお客様へのフォローが遅れてしまうという課題がありました。
Ask One導入後は、紙のヒアリングシートとの併用という形であっても、Salesforceへの取り込みやキャンペーン付与を即日で行えるようになり、工数を大幅に削減できました。また、大規模展示会では以前バックヤードに2〜3名の入力スタッフを配置していましたが、現在は1名で対応でき、展示会によっては担当者が直接入力することでバックヤード自体が不要になるケースも出てきています。
当社は年間50回以上の展示会に出展していますので、年間で考えると大きな工数削減につながっていると感じています。

Q:Ask Oneを活用した感想をお伺いできますでしょうか。
堤:従来のアナログな対応を解消し、工数を削減できただけでなく、データ品質や運用の安定性が向上したと感じています。
以前は工程が多く煩雑だったため、どうしても手作業によるデータの揺れや処理の遅れが発生しやすい状態でした。Ask Oneの活用によって、運用負荷が軽減され、展示会後のオペレーションをより安定して回せるようになったのは大きな変化です。
また、マーケティング推進グループの立場から見ても、Ask Oneは展示会施策のROI可視化やデータ整備を進めやすくする基盤になっていると感じています。データが正確に蓄積されることで、どの施策がどれだけ商談化や売上につながったのかを把握しやすくなり、次の施策判断にも活かせるようになっています。
佐藤:単なる入力効率化にとどまらず、展示会に来てくださったお客様の温度感や興味関心を記録し、その後の営業フォローやメールなどによる継続的な情報提供、改善施策につなげられる点にAsk Oneの大きな価値を感じています。
ヒアリング内容をしっかり残せることで、後続対応の精度が向上し、複数の展示会を実施していくうえでも運用しやすくなりました。
Q:今後使ってみたい機能や活用方法があれば教えてください。
佐藤:Ask Oneの導入によって、展示会での入力オペレーションやマーケティングと営業の情報連携は大きく改善できました。今後はデータの分析をさらに強化していきたいと考えています。
例えば、Ask Oneのフリー入力欄に蓄積された定性的なヒアリング内容に加え、展示会当日の天候やブースの出展位置、来場者数の体感値といった外部情報も組み合わせてAIで分析できれば、展示会の振り返りをより深く行えると考えています。
さらに、これら分析結果を次回の出展戦略や、お客様に継続的に提供するコンテンツの企画や作成にも活かしていきたいです。
※ページ上の各種情報は2026年5月7日時点のものです。

